2009年10月26日 08:51
民主党参院補選２勝で事実上単独過半数を制す
民主党・新緑風会・国民新・日本１２０
自民党・改革クラブ８５
公明党２１
共産党７
社民党・護憲連合５
無所属４
今回の補選は民主党のワンサイドゲームだった。自民党が敗戦のショックから立ち直れず全く勝負にならなかった。
小沢氏の策謀はノリにのっている。参議院補選前に既に４名の議員を獲得していた。
民主に無所属参院議員４人が入党 過半数マジックは９に
もともと民主党に近かった鈴木陽悦氏（秋田）、友近聡朗氏（愛媛）、外山斎氏（宮崎）、広田一氏（高知）の４議員を正式に入党させたのである。彼らとしても寄らば大樹の陰、無所属で思わせぶりな態度を取るよりも、政権党の利権に与った方が得と判断したのだろう。
この段階で、民主党の議席数は１１２人。マジック９。
鳩山政権、臨時国会へ弾み…参院補選は民主２勝
そして今回の補選で更に２議席ゲット。
神奈川補選では金子洋一氏、静岡補選では土田博和氏の両新人が当選した。
補選結果を受けた参院の新勢力分野は上の表の通り。
えっ、「まだ過半数に１人足りないぞ」ですか？
それが大丈夫なんですよ。
「無所属４」の内訳は、
議長：江田五月（民主党）
副議長：山東昭子（自由民主党）
沖縄社会大衆党 糸数慶子
川田龍平
要するに、糸数氏と川田氏がキャスティングボードを握っていることになるが、糸数氏は社民系で川田氏が新党日本系。そう、川田氏は事実上民主党と同一会派なんです。これでめでたく１２１で過半数。この両名はどう転んでも自民党と連携する可能性はない。
しかし、川田氏が新党日本に近いと言っても、母親が共産党という問題も抱えている。川田氏がどこまで親離れしているかにかかっている。
日本の政界は川田氏のマザコン度によって行き先が変わってしまう状況なのである。
と、ここまでは小沢氏の思惑どおりだったが、
＜宮城知事選＞現職・村井氏が当選確実
川崎市長に阿部氏3選＝民主系候補ら退ける
同時に行われた首長選では民主ボロ負けである。何やら住民の方で国政と地方政治を使い分けしているようだ。
住民のバランス感覚が以前よりは向上したのかもしれない。
勿論、今回の首長選の結果は自民党の復活には直接つながりそうもない。両名ともそれほど自民党に忠義のある御仁ではなさそうだ。
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